「コンセルトヘボウのシャイー」No.44
マーラー:交響曲第2番「復活」

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CDジャケット

1)マーラー:交響曲第2番「復活」
2)マーラー:交響詩「葬礼」

メラニー・ディエナー :ソプラノ/ペトラ・ラング :メゾ・ソプラノ/プラハ交響合唱団 (1)
録音:1999.1.25-26(2);2001.11.9,12-14(1) コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
BE:フィリップ・シニー(1)/ジョナサン・ストークス(2)
国内盤初出:2002.1.23. (ユニバーサル UCCD1051-2)
International release: February 2002/Catalogue number:Decca 470283

「復活」の方は先のバルトークとはうってかわって、11月に録音され翌年1月にリリースされるという異例のスピード発売だった。「葬礼」は「復活」第1楽章の初稿で、録音はこちらの方が3年ほど早く行われている。

相変わらず遅めのテンポと明るめの響きで朗々と奏でられるマーラーだが、エンジニアがはじめてフィリップ・シニーの単独名義となったせいかどうか、これまでとは録音の傾向が少し異なるように感じられる。音の密度がやや低いという印象だ。

(2003年1月7日、青木さん)


 遅めのテンポで緩急自在。マーラーの演奏でここまで巧みに緩急を操れるのは現在ではシャイー&コンセルトヘボウ管のコンビのみができること。緩徐楽章でここまで美しい音楽が奏でられるのは現在ではシャイーのみではないだろうか(ラトルは緩徐楽章を美しく演奏できないところにマーラー指揮者としての限界が見える)。

弦楽器の鋭いアッタク、中間楽章でのチャーミングな木管、太くあたたかい金管、どれをとっても申し分なし。ただ、バーンスタインのような熱さがないのが難点。ここぞというところでもあまり盛り上がってくれない。セッション録音だからなのかもしれないが、解釈そのものがよいだけにもったいない(事実去年の東京ライブのマラ3では熱気を感じることができた)。もしシャイーが羽目をはずすことをしたら超一流のマーラー指揮者になれるかもしれないなぁと感じました。カップリングが「葬礼」というのも嬉しい。さすがシャイー!

(2003年1月29日、Fosterさん)