「コンセルトヘボウのシャイー」No.42
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」

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CDジャケット

マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」

ジェーン・イーグレン/アン・シュワネウィルムス/ルース・ジーザク/サラ・フルゴーニ/アンナ・ラーソン/ベン・へップナー/ペーター・マッティ/ジャン=ヘンドリック・ロータリング/プラハ交響合唱団/オランダ放送合唱団/聖バーヴォ教会少年合唱団/ブレダ少年聖歌隊
ヴェスコ・エシュケナージ :ヴァイオリン・ソロ

録音:2000.1.17-20. コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
BE:フィリップ・シニー,ジョナサン・ストークス
国内盤初出:2001.3.23. (ユニバーサル UCCD1026-7)
International release: February 2001/Catalogue number:Decca 467314

ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管という三大楽団が競演した1995年5月のマーラー音楽祭においてシャイーがヘボウを指揮したのがこの曲で、その後定期公演で再演され、これはそれに合わせて録音されたもの。国内盤ライナーノートによると、約350人で演奏されたとのこと。
演奏時間は82分。数分の差で二枚組化を余儀なくされようとも、シャイーは遅めのテンポを選んだ。そしてこの曲にはいかなるカプリングも余計だと判断したのか、この一曲だけの二枚組となっている。DISC-1など25分に満たない収録時間であり、輸入盤・国内盤とも1CDの価格設定というのは妥当な措置といえる。

(2003年1月7日、青木さん)


 冒頭から遅めのテンポでオケをじっくりと鳴らした名演。第1部の迫力もさることながら、この演奏の白眉はやはり第2部の室内楽的な部分。荒く演奏されがちな内声部もしっかりと演奏しているのがよくわかる。そういう細かいところに目配りが行き届いているところにシャイーの才能を感じる。ただ唯一いただけないのがCDのレーベル(輸入盤)。オレンジはいくらなんでも趣味悪すぎです。

(2003年1月29日、Fosterさん)