「コンセルトヘボウのシャイー」No.18
シューマン:交響曲第2番、第3番

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CDジャケット

1)シューマン:交響曲第2番
2)シューマン:交響曲第3番「ライン」

録音:1991.2(2);1990.4(1) コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
E:ジョン・ダンカーリー
国内盤初出:1993.8.25. (ポリドール POCL1335)
International release: May 1993/Catalogue number:Decca 433486

シューマン交響曲チクルスの完結篇。コンセルトへボウ伝統のマーラーとブルックナーを別にすれば、シャイーの名曲シンフォニー・シリーズはこれをもって終了した。競合盤の多い曲ではCDが売れなくなったからかも知れないが、デッカがオーケストラの新録音を激減させるまでにはもう少し間がある頃なので、近現代路線への完全シフトはシャイーの意向も大きかったものと思われる。

(2003年1月7日、青木さん)


シューマンの2番は私の大好きな曲。たくさんの演奏を聴きましたが、その中で名演といえるものはバーンスタインによる演奏(バイエルン放響、ウィーンフィルの演奏)。シューマンの心理を怖いくらいに描ききった超名演だと思う。一方、シャイーはシューマンの心理にはまったく迫っていないと思う(なぜなら、常人と奇人の境にある危うさが感じられないから)。しかし、この明るい音色でリズム感抜群のシューマンを聴いているとそれもいいかなぁと思えてくるから不思議。バーンスタイン盤はちょくちょく聴けないのでそんな時はシャイー盤にお世話になっています。ちなみに併録の3番も同傾向の演奏。1楽章と5楽章の屈託のない明るさは一度聴いたら病みつきになるかもしれません。

(2003年1月28日、Fosterさん)