「コンセルトヘボウのシャイー」No.27
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ、プルチネルラ

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「コンセルトヘボウのシャイー」CD目録
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CDジャケット

1)ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版)
2)ストラヴィンスキー:プルチネルラ(全曲)

ジャック・ズーン :フルート
ペーター・マスーズ :トランペット
ルード・ファン・デン・ブリンク :ピアノ (1)
アンナ・カテリーナ・アントナッチ :ソプラノ
ピエトロ・バッロ :テノール
ウィリアム・シメル :バス (2)

録音:1992.10.19(2);1993.10.11-12(1) コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル(1)/マイケル.ウールコック(2)
E:サイモン・イードン,マイケル・マイルズ(1)/スタンリー・グッドール(2)/クリス・ジャローズ(2)
国内盤初出:1995.3.25. (ポリドール POCL1538)
International release: February 1995/Catalogue number:Decca 443774

国内盤ライナーノートには1994年に来日した際のインタビューからシャイーの発言が紹介されており、「この録音はオーケストラの楽員と本当の意味での音楽的対話ができるようになった」と自信を示し「ぜひとも聴いてほしい」と力説していたという。一方、輸入盤には「プルチネルラ」の"コンチェルティーノ・プレイヤーズ"として17名がクレジットされているが、国内盤にはそれがない。

この「ペトルーシュカ」は素晴らしい。躍動感に満ちた軽妙なリズム、多彩な響きが魅惑的な木管の名人芸。ストラヴィンスキーの三大バレエの中でもこのコンビにもっともふさわしい曲なので当然かもしれないが、それにしても見事だ。響きは明るく透明で、デイヴィス指揮のフィリップス盤とはかなり印象は異なるものの、両者はコンセルトヘボウの魅力が別の形で引き出された結果であり、それぞれに良さがある中で、暖かみのある馥郁たるサウンドは共通している。

(2003年1月7日、青木さん)


はっきりいって私はストラヴィンスキーがあまり好きではない。世評の高いCDを聴いてもぜんぜん好きになれなかった。しかし、シャイー&コンセルトヘボウ管のCDだけは違った。このCDで初めてストラヴィンスキーを楽しく聴く事ができた。これは、コンセルトヘボウ管の力によるところが大きいと思う(なぜなら、シャイー&クリーヴランド管の春の祭典はやはり好きになれなかったからである)。とげとげしくない金管、ふっくらとした木管、ほどよいアタックのきいた弦がうまくブレンドされている。とげとげしくないそれでいてリズム感もばっちりの奇跡のようなストラヴィンスキー。プルチネルラにおける各ソロ奏者の技術も文句なし。

(2003年1月29日、Fosterさん)