ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2005年2月

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CD2005年2月28日:イギリス音楽

あなたもCD試聴記を書いてみませんか」のページに「イギリス音楽事始?」を追加しました。文は稲庭さんです。稲庭さん、原稿ありがとうございました。

稲庭さんの原稿末尾にあるように、An die Musikにはあまりイギリス音楽が登場していませんね。私ももっと知りたいと思いますので、「私もイギリス音楽について書いてみたい!」という方、ぜひ原稿をお願いします。

 

CD2005年2月27日:寒稽古終了

本日をもって今シーズンのスキー練習を終了しました。雪不足が心配されたシーズンでしたが、実際はほぼ20年ぶりの大雪に恵まれました。もうじき3月だというのに、私の稽古場である苗場では昨晩も30センチ積もり、コンディションは過去最高です。通常のシーズンですと、もう少し修行を続けるのですが、さすがに女房のお腹が大きくなってくるのを見るとここでやめるしかありません。しかも、あろうことか、昨日は苗場の男子リーゼンスラロームコースで転倒した際、スキー板が折れてしまいました。スキー板が折れたのを見たのは初めてでした。どのみち今シーズンはアウトです。

2005-2006年シーズンは年末年始に一族郎党で地元福島のスキー場に出かけるくらいで、あとはできるだけ育児に協力するつもりです。今年も1月から2月一杯雪山に送り出してくれた女房に深く感謝する次第であります。

1月から2月にかけてはAn die Musikの更新もままならない状態でしたが、3月からはもう少しまめに更新ができるかと思います。たまには訪問してみて下さいね。

 

CD2005年2月21日:ハイティンクの『ブラームス第1交響曲』考

シュターツカペレ・ドレスデンのページ」に「ハイティンクの『ブラームス第1交響曲』考」を追加しました。文は松本さんです。松本さん、原稿ありがとうございました。


ところで、2月18日(金)の夜から19日(土)の朝にかけてAn die Musikの掲示板の書き込みが過去ログ分を残してすべて消し飛んでしまうというトラブルが発生しました。もちろん、管理人である私が削除したわけではありません。

サーバの管理会社に確認してみましたが、以下のような返答がありました。

「掲示板等のCGIにつきましては、書き込みが行われた際にサーバー上にあるファイルを書き換える形での動作となります為、一時的な通信不安定等により、ファイルのデータが破損するケースがございます。」

要は、CGIの問題だということになります。何年もホームページを運用してきましたが、このようなことは初めてです。CGIも完璧ではありません。アクセスカウンターもCGIを使っていますが、ときどきカウンターがリセットされるという事故に見舞われます。カウンターの場合は、自分で日計表をExcelで作っているので、大きくははずれない数字に戻すことができますが、書き込みはそうはいきません。過去ログは残っているにせよ、直近の書き込みは失われてしまいます。復元することは私の力ではできそうにありません。今後は過去ログがもう少し短いインターバルで作成されるように設定を変えてみました。今まで書き込んで下さった皆様、何卒ご容赦下さい。

 

CD2005年2月17日:音が・・・

CD試聴記」に「アーノンクール指揮ウィーンフィルに聴くブルックナーの響き」を追加しました。昨年発売された交響曲第5番についてです。

 

CD2005年2月6日:深刻な音楽

クラシック音楽を聴き続けてくると、自分の身近に感じられる作曲家とそうではない作曲家ができるものです。私の場合、なかなか馴染めない作曲家としてショパンがいました。何故なのかといいますと、あまりに深刻な音楽だからです。ショパンの音楽のすべてが深刻だとは思いませんが、多くの曲についてそう感じています。そのため、私はBGMにショパンをかけるなどということはとてもできません。

例えば、昨日の「WHAT'S NEW?」にあるショパンのピアノソナタ第2番はどうでしょう。私はこのソナタを恐ろしい曲だと思っています。どういうわけでこのような音楽ができてしまったのでしょうか。第3楽章には葬送行進曲がありますね。有名なフレーズなので、その部分だけは子供の頃から知っていましたが、あの葬送行進曲に続くトリオの部分は一体何を表しているのでしょうか? そして、第4楽章は?

こんなことを書くとショパンのファンから冷たい目で見られそうですが、第3楽章のトリオを聴くと、辺り一面に人間の死体が散乱しているような恐ろしい情景を私は思い浮かべてしまいます。あの旋律は背筋が冷たくなるほど美しく、それ故に荒涼たる景色を彷彿とさせます。深夜にあの音楽を一人で聴いていると、私は本当に怖くなります。

80秒ちょっとしかない第4楽章はどうかといえば、全く虚無的であります。この世が終わるときにはこのような虚無的な音楽が似合いそうな気がします。無論、そんな場所や時間に私はいたくありませんが。

別にピアノソナタに限った話ではなく、「24の前奏曲」を聴いていてもその深刻さに打ちのめされます。24曲目(ニ短調)。これは何なのか? 寂寥感? 絶望? これもやはりサロンの音楽なのでしょうか?

ショパンにはその一方で「幻想即興曲」のように至福の時を描いた音楽もあります。天才には常人には及びもつかないことを作り上げることができます。死の世界や至福の時など音楽の中に盛り込もうと思って作曲したのでしょうか? ショパンに対する私の思いは複雑です。

 

CD2005年2月5日:おじさんのジャケ買い
CDジャケット

ショパン
ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品35「葬送」
ラフマニノフ
ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品36
ショパン
子守歌 変ニ長調 作品57
舟歌 嬰ヘ長調 作品60
ピアノ:エレーヌ・グリモー
録音:2004年12月、ベルリン
DG(国内盤 UCCG-1222)

久しぶりにCDをジャケットで選んでしまいました。ちょっと気恥ずかしいのですが、CDショップでこんなジャケットがあったら気になりますよね。さすがに40代も半ばにさしかかってくるとおじさん化は避けられません。美貌のピアニスト、グリモーの最新盤を私はこっそり買ってきてここ数日間ずっと楽しんでいます。

グリモーの最初のCDはDENONから発売されたラフマニノフのピアノソナタ第2番等でした。そのCDジャケットには可憐な少女の写真が使われています。録音当時15歳だったとか。その後彼女はTELDECに移り、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のCDを出しています(2000年録音。伴奏はアシュケナージ指揮フィルハーモニア管)。そのCDジャケットはまさしくアイドル路線。最初にCDを手にしたときはびっくりしました。そしてDGに移籍した後は渋いジャケットのCDが出たかと思っていたのですが、また今回のようなアイドル路線。

本人はこうしたマーケティングの方向をどう感じているのか分かりませんが、プラス面とマイナス面があるように思えます。プラス面としては、目を引くため、CDの売上げに貢献することでしょう。マイナス面は買うのが気恥ずかしくなる層もありそうだということです。

ところが、このグリモーさん、風貌とは関係なく、演奏は意外にも硬派であります。15歳のデビューアルバムからそうだと私は認識しています。今回のショパン及びラフマニノフを聴いていると、「本当にこの人が弾いているの?」とジャケットをまじまじと見てしまいます。当たり前のことですが、彼女はアイドルではなく、完璧なプロのピアニストなんですね。

ところで、この国内盤はどうもいただけません。せっかくの顔写真に裏面記載の文字が写ってしまいます。なぜこんな安っぽい作りにしたのか理解に苦しみます。輸入盤はしっかりとした紙を使っているようですが、マーケティングも最後のツメまでしっかりとやらないともったいないと思いませんか?

 

(An die MusikクラシックCD試聴記)