ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2008年2月

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CD2008年2月20日(水):シベリウス

 「あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のページに「シベリウスを聴く」を追加しました。文はワタルさんです。ワタルさん、原稿ありがとうございました。

 

CD2008年2月18日(月):ヴィヴァルディ

 ゆきのじょうさんの「わが生活と音楽より」に第4弾「ヴィヴァルディの新旧2枚のディスクを聴く」を追加しました。ゆきのじょうさん、原稿ありがとうございました。naiveのCDジャケット写真、ゆきのじょうさんと同様に私は違和感を感じませんけどねえ。

 

CD2008年2月15日(金):ブリテン

 青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に「大名曲「青少年のための管弦楽入門」を聴く」を追加しました。青木さん、原稿ありがとうございました。

 

CD2008年2月14日(木):マーラーの交響曲第6番

 今日は東京オペラシティでハーディング指揮東京フィルのコンサートを聴いてきました。演目はマーラーの交響曲第6番のみ。とても熱烈な演奏に盛大な拍手とブラボーが飛び交いました。。

 このコンサートで最も印象的だったのは楽章の並び方でした。第1楽章が終わった後、スケルツォに入るのかと思いきや、どうもそんな雰囲気はありません。「あれ・・・もしや?」と見ていると案の定アンダンテが始まりました。第2楽章、第3楽章の順番が通常と入れ替わっているのです。

 第2楽章にアンダンテが来る演奏を初めて聴いたのはバルビローリ指揮ニュー・フィルハーモニア管の録音でした(EMI、1967年録音)。今でも忘れられません。CDの編集ミスに違いないと思いました。解説を読むと、編集ミスではなく、もともとこれが正しいのだと記載されていて二度びっくりしたものです。演奏内容はともかく、私の中ではある意味でキワモノ的な存在でした。その後ラトル(BPO自主制作盤:1987年録音、EMI:1989年録音)やヤンソンス(LSO Live、2002年)、アバド(DG、2004年録音)などの録音で第2楽章アンダンテ、第3楽章スケルツォの並びが採用されるようになりました。それでCDの世界では十分あり得ることだと認識はしていましたが、コンサートで実体験するのは初めてでした。

 既にCDで体験済みだったこともあって、私には「アンダンテ→スケルツォ」の曲順で実演に接しても全く違和感がありませんでした。第2楽章が始まる際に「おやっ」と感じた程度です。もしかしたらこちらの方がしっくりいくのかな、などとも考えてしまいました。

 コンサートからの帰りに電車の中でプログラムをめくってみると、野本由起夫さんによる詳細な解説が掲載されていました。これはすばらしい解説でした。それによると、「アンダンテ→スケルツォ」は2003年10月に国際マーラー協会が行った発表に基づいているといいます。原典はこちらです(Gesamtausgabeを参照)。

 1906年カートン社版、1963年国際グスタフ・マーラー協会版でも「スケルツォ→アンダンテ」でしたが、1907年のウィーン初演でマーラーはスケルツォを第2楽章に「戻した」とされていました。が、どうやらマーラーがそんな並びにした根拠はないということらしいのです。野本さんはこう書いています。

マーラー自身が「アンダンテ→スケルツォ」に訂正した物的証拠ならあるが、それを元に戻した証拠の方は皆無なのである。

 ということは今後は「アンダンテ→スケルツォ」が定着していくのでしょうね。

 1967年時点でこの曲順を採用したバルビローリ盤は全然キワモノでなかったということになります。ここにきて私はかなりバルビローリを見直しました。バルビローリは筋金入りのすんごいマーラー指揮者だったんですねぇ。

 

CD2008年2月5日(火):シューベルト

 「あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のページに「シューベルト晩年の室内楽2曲」を追加しました。文は稲庭さんです。稲庭さん、原稿ありがとうございました。

 

 

(An die MusikクラシックCD試聴記)