ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2005年12月

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CD2005年12月28日:良いお年を!

今年も残りわずかとなりました。 1年間、多くの方々にご訪問いただき、ありがとうございました。お陰様で11月には開設7周年を迎えることもできました。いろいろな理由を作っては更新をさぼっていた私でしたが、ずっと続けてこられたのは皆様のお陰です。原稿を送って下さった方々、声援を送って下さった方々に御礼申しあげます。毎年この場で書くことなのですが、来年こそはまじめに更新したいと思いますので、よろしくおつきあい下さいますようお願い申しあげます。

今年は私生活が大変実り多い年となりました。次女が生まれたことや、最高の思い出を下さった松本さんのリサイタルを聴けたことなど、ここでは語り尽くせない素晴らしい局面がありました。

次女も生後8ヶ月となり、伝い歩きをするようになっています。子育ての最も大変な時期はいつの間にかクリアしたようです。本当にあっという間でした。多分春先からは自粛していたコンサートにも少しずつ行けるようになるのではないかと期待しています。長女がいよいよ小学校に入るので、楽しそうなクラシックコンサートがあれば、一緒に出かけてみたいものです。

最後に、このページは「クラシックCD試聴記」なので私が今年最も数多く聴いたCDをご紹介します。「それは何だろう?」と自問しつつCD棚を眺めていたところ、出てきたのがこの1枚でした。

CDジャケット

ショパン
練習曲 作品10
舟歌 作品60
ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品35
ピアノ:ネルソン・フレイレ
録音:2004年12月
DECCA(輸入盤 475 6617)

今年は随分ショパンを聴いたものです。 私の音楽的嗜好もすっかり変わってきて、このページを立ち上げた7年前はブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチを好んで聴いていたのに、最近ではモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルトになっています。その中でも短いピアノ曲や歌曲に耳を傾けるようになっています(ハイドンは相変わらず交響曲を聴き続けていますが)。ショパンはこの年齢になってようやく苦手意識を払拭し、いくつかの曲をすっかり愛好するに至りました。そのひとつが「舟歌」であります。

「舟歌」はショパンの全作品の中でも屈指の傑作と言われていますが、「その通りだ」と思うようになったのは今年になってからのことです。短い曲の中でショパンは多くのことを語っているように感じます。日々の細々としたくだらない人間の営みを、高みから鳥瞰しているようなショパンの眼差しがここに反映されているように私は思います。小さな悩みや争いごとにかかわっていてもいつの間にか時が流れていきます。それはやがて平穏な音楽になり、ひたすら美しく流れていきます。私は「舟歌」を聴く度にこんなイメージを心に描きます。実際のところはどうなのか分かりませんが、そんなことを聴き手に思わせる力を持った曲だと思います。人間の幸福をピアノで語った音楽とも言えるかもしれません。

フレイレのこの録音は聴き手をふんわりと包み込むような響きに浸らせてくれるので私は愛聴していました。この文章を書くために再度聴き返してみましたが、そのソフトなピアノの響きに私はとても満足しました。「舟歌」はこのCDの余白埋めのように置かれていますけれども、決してそうではなく、このCDの白眉だと私は思います。実に美しい。1日に1曲だけ音楽を聴くのであれば、この曲がその選択肢に挙げられるべきだと私は思っています。

さて、皆さんが今年最もよく聴いたCDは何でしたか? 1年を振り返ってCD棚をチェックしてみるのもいいかもしれません。

では、また来年お会いしましょう。皆様も私も良い音楽と巡り会えますように。

 

 

 

 

 

 

CD2005年12月26日:掲示板の設定変更について

気がついている方も多いかと思いますが、このところ大量の迷惑書き込みがあります。いろいろ対策を施しましたが、どうにもなりません。そこで仕方なく、掲示板におけるURLの貼りつけを禁止しました。これでどれだけ防げるか分かりませんけれども、少しは回避できるでしょう。

URLを貼る=リンクをするというのは、インターネットの最も基本的な機能です。これを禁止するという対策は取りたくなかったのですが、掲示板をエロサイトで埋め尽くすわけにはいきません。何卒ご了承下さい。

 

CD2005年12月25日:人生最高の一日

今日は長女みずなを連れて代官山のレストラン「シェ・リュイ」に行ってきました。何故かというと、このページでお馴染みの松本武巳さんのピアノ・リサイタル及び結婚披露宴があったからです。23年の長きにわたってピアノ演奏を休止していた松本さんは、シューマンの「子供の情景」によって「ヒストリック・リターン・コンサート」を開始しました。ショパン、ラフマニノフ、モーツァルトと続くのですが、約1時間のリサイタルの終曲が私ども親子にとって非常に重要でして、驚くなかれ、それは私が作曲した主題に基づく変奏曲だったのであります。

正確な曲名は「伊東和明の主題による即興風変奏曲ー愛娘に注ぐ7つの眼差し」といいます。長女みずなが生まれたときに私が戯れに作った、ドミソしか使っていないハ長調・4分の4拍子の稚拙極まる曲が主題です。あるとき、それに基づく変奏曲でも作ってくれませんかと松本さんにお願いしたところ、作曲家でもある松本さんは本当に作って下さり、しかもご自分の復活記念リサイタル兼披露宴の場で演奏して下さったわけです。とても素敵な曲でした。

あらかじめ説明しておいたものの、6歳の長女はさすがに極度の緊張の中でよく曲を聴けなかったようでしたが、私は自分の作ったテーマが変奏されていくのを目の前で見ることができ、この上ない感動に浸りました。というより、これほど嬉しかったことは私の人生の中では他にいくつも数えられません。私の人生最高の一日だったと書くと女房に叱られそうなのですが、そう言い切ってしまいたいです。このようなクリスマス・プレゼントをいただくことができ、私は感謝感激です。松本さん、ありがとうございました。

 

CD2005年12月23日:花時計

あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のコーナーに「フランセの「花時計」を聴く」を追加しました。文はゆきのじょうさんです。ゆきのじょうさん、原稿ありがとうございました。ロマンチックな文章ですね。

 

CD2005年12月18日:リコーダーソナタ

あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のコーナーに「バッハのリコーダーソナタを聴く」を追加しました。文はたけうちさんです。たけうちさん、原稿ありがとうございました。

 

CD2005年12月12日:マタイ受難曲

あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のコーナーに「バッハのマタイ受難曲を聴く」を追加しました。文はゆきのじょうさんです。ゆきのじょうさん、原稿ありがとうございました。バッハの受難曲が出てくると、季節を感じますね。

 

CD2005年12月6日:ハイドン

7周年記念企画「大作曲家7人の交響曲第7番を聴く」が終了して1週間。私が言うのも何ですが、大変面白い企画でした。交響曲第7番が対象となったのがちょうど良かったようです。第1番ですと数が多すぎて収拾困難になっていたことでしょう。

ただし、このやり方でいくとハイドンの「ロンドン」交響曲はおろか、モーツァルトの「ジュピター」にさえ辿り着くことができませんので、そのうちに何かの数字に引っかけて取り挙げたいです。

さて、ここしばらくのマイ・ブームは何かと言いますとそのハイドンであります。今年は春先にハイドンに取り憑かれ、そのまま魅了されています。このところ私は毎朝出勤する前に交響曲を1曲聴いていきます。職場まで徒歩6分という環境にあるからできることでしょうが、もし可能であれば皆様にもお勧めしたいところです。ハイドンはブルックナーやマーラーのように長大でも深刻でもなく、朝から聴いてもさわやかな感じがします。何よりもハイドンは人を楽しませるだけではなく、常に品の良さを感じさせます。長さもほどよく、楽しい日課になってきました。

私は例に漏れず、交響曲第93番から104番で構成されるザロモン(ロンドン)セットから聴き始めました。ついでパリセット・・・と続いていくのですが、手元にフィッシャー指揮の交響曲全集があるので今度は第1番から再スタート。これまた楽しい。

交響曲が104曲もある作曲家の第1番は習作に過ぎないだろうと思っていると、ディヴェルティメント風ではありますが既にこの頃から十分に楽しめる音楽を聴かせてくれます。第5番あたりになると耳をそばだてて聴くような見事な音楽になっています。しかもハイドンという人は曲作りのアイディアが次から次へと湧いてくるらしく、初期の交響曲でも似通った曲がないのであります。これは本当にすごいことです。一頃私はハイドンに対して特に大きな興味を持っていなかったのですが、すっかり身近な音楽になってきました。それもモダン楽器でも、古楽器でも同じように楽しめます。

コンサートでは今どのような状況なのでしょうか? 演奏頻度はやはり期待できないのでしょうね。2004年にシュターツカペレ・ドレスデンが来日した際はハイティンクが交響曲第86番を演奏しましたが、そういうコンサートにもっと出会いたいものだと思います。

 

CD2005年12月3日:バッハの前任者達の教会音楽

あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のコーナーに「バッハの前任者達の教会音楽」を追加しました。文は稲庭さんです。稲庭さん、力作をありがとうございました。7周年記念企画のために稲庭さんの原稿も1ヶ月にわたって掲載しなかったことをお詫び申しあげます。なお、稲庭さんの原稿を読んでいたら私はどうしても解説されているCDを聴きたくなり、女房には内緒でハイペリオンの「バッハの同時代人(Bach’s Contemporaries)」シリーズを注文してしまいました。早く聴いてみたいです。

ところで、今日は上野で開催されている「プーシキン美術館展」を見てきました。名画がずらりと並んでいるために、すごい人出です。ホームページを見ると、入場するのに待ち時間があったりすると書いてありましたので覚悟はしていましたが、やはり人、ひと、ヒト・・・でした。そりゃ、私が行くくらいですからねえ。もっとゆっくり見たかったのですが、とてもじっと立ってはいられません。東京の美術展はすさまじいです。

 

CD2005年12月2日:マルティノン

あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のコーナーに「私の好きなマルティノン」を追加しました。文はたけうちさんです。

 

CD2005年12月1日:ハイドシェック

あなたもCD試聴記を書いてみませんか?」のコーナーに「ハイドシェックで聴くモーツァルトのピアノ協奏曲第27番」を追加しました。文はたけうちさんです。たけうちさん、原稿ありがとうございました。また、7周年記念企画のため原稿を丸1ヶ月間放置してしてしまい、大変申し訳ありませんでした。

あっという間に12月になりましたね。私は熱烈なスキーヤーなので、毎年冬が来るのが待ち遠しく、真夏でも斜面の上に立ち奮い立つ自分を想像できる奇特なタイプです。スキー場は過去数年なかったほど良好なコンディションでオープンしています。しかし、今年は次女が生まれて間もないので、親戚一同で滑る年末年始を除いてスキーはできません。コンサートも自粛し、その代わり今年はテニスに集中しようかと思っていたのですが、あいにくの肉離れ。何とも言えない冬が到来しました。こんな年もあるんですね。

 

(An die MusikクラシックCD試聴記)